料理やお菓子作りに使ったり、パンにつけて食べたりとバターが欲しくなる場面はたびたびありませんか?
バターを使用したお菓子やパンの味に慣れ親しんできた私は、以前から夫にも同じようなものを食べさせたい!と思ってきました。
液体油脂ではできない、固形油脂だから出せる食感があると思うんです。
とはいえ、ショートニングは独特の風味があって得意ではない…そんな中で発見したのが、この豆乳バターです!
今回、2種類の豆乳バターを手に入れたので、食べ比べをしてみました。
豆乳バターってなに?
豆乳バターとは、豆乳を原料とした植物性のバターのことです。
豆乳由来のため動物性バターと比較すると、コレステロール値97%オフ、飽和脂肪酸35%オフ、トランス脂肪酸はバターの約半分と、体に優しいバターです。
今回ご紹介する豆乳バター2種類は、不二製油が開発した世界初の特許技術「USS製法(Ultra Soy Separation)」が使われています。
牛乳は「生クリーム」と「低脂肪乳」、卵は「卵白」と「卵黄」とそれぞれ分けることができ、別れた部分が異なる特徴を持つことで、新しい食品が生まれてきました。
同じように大豆でも「豆乳クリーム」と「低脂肪豆乳」に分けることで、これまでにない新しい豆乳の素材ができあがりました。
豆乳バターはこの製法で分離された「豆乳クリーム」からできています。
余談ですが、ヨーロッパでは「バター」や「クリーム」などの乳製品を連想させる用語は植物性食品に使用できないというガイドラインがあるようです。
近い将来、日本でも何らかの規制が入るかもしれないですね。
豆乳バターの紹介
ソイレブール
USS製法を開発した不二製油が製造する豆乳バターです。
ソイレブールには、
・有塩タイプの「ソイレブール」(食塩含有量 0.5%)
・無塩タイプの「ソイレブール ラフィーネ」(食塩含有量 0.2%)
の2種類があります。
お菓子作りで無塩バターとの置き換える場合は無塩タイプの「ソイレブール ラフィーネ」を使用するのが良さそうです。
原材料にバニラシロップが入っているので、少し甘い香りがするのかも?と思います。
有塩タイプの「ソイレブール」も、乳製品の有塩バターと比較して塩分は控えめなので、あまり気にせず使えると思います!
また、「ソイレブール」は業務用(500g)での販売ですが、家庭向けの小売販売として「豆乳クリームバター」という商品もでています。
気になる入手方法ですが「ソイレブール」は製菓材料の販売サイト(私はcottaで購入しています)、200gサイズの「豆乳クリームバター」は不二製油 ソヤファームクラブや楽天で購入できます。
冷凍保管ですが、冷凍庫から出してすぐに包丁でカットでき、とても扱いやすいです。
今回の食べ比べでは、有塩タイプの「ソイレブール」を試食します。


ノンバターホワイト
伊藤忠商事が立ち上げた、プラントベース食品ブランド「wellbeans(ウェルビーンズ)」の一つとして発売されています。
商品開発には不二製油も関わっており、製造所はソイレブールと同じでした。
ソイレブールと異なる点は以下の3つです。
- 原材料に大豆粉が使われておらず、代わりに乳化剤が使われている
- 冷蔵(10℃以下)保存
- スーパーで買える
同じUSS製法が使われていますが、原材料や保管方法が異なるので、ソイレブールと全く同じものではないようです。


食べ比べレビュー
前の日に焼いたプチフランスにつけて、食べ比べをしてみました!

ソイレブールの方がわずかに油っぽさを感じ、ノンバターホワイトはミルキーさがありつつ、さっぱりしている印象を受けました。違いはわずかで、言われなければわからない…くらいです。
どちらもバターと比較すると溶けやすいですが、常温ではソイレブールの方が溶けやすかったです。冷めたパンに塗っても液状になりました。
一方、ノンバターホワイトは、溶けるというよりはクリーム状になりました。
(左)ソイレブール、(右)ノンバターホワイト

それぞれをまとめると以下の表のようになりました。
ソイレブール | ノンバターホワイト | |
価格 | ¥849/500g | ¥458/200g |
原材料 | 植物油脂、豆乳クリーム、豆乳、大豆粉、食塩、(一部に大豆を含む) | 植物油脂、豆乳クリーム、豆乳、食塩/乳化剤、(一部に大豆を含む) |
保管方法 | 冷凍(-18℃以下) | 冷蔵(10℃以下) |
入手方法 | 製菓材料サイト(cottaなど)から購入 | ヤオコーなど首都圏中心のスーパーで購入可能 |
味 | 後味の油っぽさがバターに似ている | ミルキーさがバターに似ている 塩味が少し強め さっぱりしている |
口溶け | ◎(とても良い) | ◎(とても良い) |
見た目 | 少し黄色い | 白い |
使いやすさ | 常温で溶けやすい | 常温でも形を保っている |
まとめ
そのまま食べるならミルキーさがある「ノンバターホワイト」、お菓子作りでたくさん使うならコスパのいい「ソイレブール」を選択するのがいいかなと思います。
ノンバターホワイトのサイトには、豆乳バターを使用したクロワッサンのレシピが載っていました。
クロワッサンを作って、夫に食べてもらうのが夢です。少し涼しくなったら挑戦してみようと思います。
入手しやすい方で、是非試してみてくださいね。
※本記事は、個人の感想や体験に基づいて記載しています。商品の原材料やアレルゲン情報は、記事執筆時点の内容であり、変更される可能性があります。ご購入・ご飲食の際は、必ずご自身で最新のパッケージ表示や公式情報をご確認ください。
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